今回は、自称“意識低い系ゆとり起業家”
小西亮さんから刺激を預かってきました。現在、「週間マガリ」という日替わり店長のBarを経営している小西亮さん。
口癖は、『毎日8時間以上寝ていますね。』。新しい企画を生み、人と人の本当の“場作り”を目指している小西さんは、
現在のBarを経営するまでに、たくさんの経験をしてきました。ゆるふわ発言に隠された、本当の熱い想いとは?
人と人を繋げるために講じた、コニシの秘策とは??従来の起業家のイメージを全て覆す、衝撃発言が連発のインタビューでした。そんなカリスマ起業家の素顔に迫ります。

小西 亮Ryo Konishi

週間マガリ編集長。意識低い系ゆとり起業家。1988年、大阪府出身。24歳時に、“いろんなお店連載中!”をテーマに掲げ、100人の店長でつくるカフェバー「週間マガリ」を立ち上げる。

FB Profile

高校生、コニシ。

Redox.

プロフィール読みました。
まずは高校時代から。
小西さんはどのような学生でしたか?

小西亮

すごく一般的な学生。いわゆるパンピーです。
ただ成績は常にトップクラスでした。
なので現役の時は、大学受験とか余裕っしょ↑↑って感じでしたね。
でも気がつけば浪人決定。(笑)
あれ!? 全然無理じゃんwwwみたいな。(笑)

Redox.

なるほど笑 落ちた時はさすがにショックでしたか?

小西亮

いや実は、そうでもなかったです。(笑)
うすうす気づいていたんですよ…うちの高校は馬鹿かもしれないと。

冗談抜きで、正門の上でチェーンを振り回している「北斗の拳」みたいなヤンキーとかいましたからね。(笑)

まぁさすがにそういう学生は少数派でしたが、
成績学年ぶっちぎりトップの生徒でさえ受験失敗していましたから。
大学進学率は3割ぐらい…そんな高校です。

なのでショックというより世界の広さを知った感じです。
ここまで遠いのかと。
まさに井の中の蛙でしたね。(笑)

ep33-1
(高校生時代。サンダルのデザインに目がいく。)

浪人生、コニシ。

Redox.

なかなか信じがたい光景ですね。(笑)
浪人時代はかなり勉強しましたか?

小西亮

めっちゃ勉強しましたね。
人生で一番したと思います。

大学に合格した時は、かなり嬉しかったです。
やってやったぜ!みたいな感じで。

高校に合格の報告をしに行くと、職員室中、お祭り騒ぎでしたね。
大金星だったと思います。

ただ、この時に勉強しすぎた反動でエライことに…
大学生、コニシ。

Redox.

なかなか信じがたい光景ですね。(笑)
浪人時代はかなり勉強しましたか?

小西亮

とにかくハジけましたね。 浪人生あるあるだと思うのですが、 浪人中に周りが大学に行くから そのコンプレックスで、お前らより絶対大学楽しんだろみたいに思っていましたね。

そして新歓や花見に行くこと100以上。
入ったサークル、部活、学生団体は50以上。

もはやヤバい“性癖”です。(笑)
完全に浪人時代で溜まったものが放出されていきましたね。

もともと、中高はそれなりに楽しかったのですが、
なんかしっくりこなかったんですよ。

中高ってクラス単位で括られるじゃないですか?
「その中でいかに上手くやっていくのか」みたいな独特なものがあると思うんです。
僕はイケていないやつだったので、窮屈でつまらなくて。
この頃から捻くれていました。

そんなところから大学という広い世界に入ったので、
フラストレーションのダムが決壊した感じでしたね。(笑)
ep33-2
(フラストレーションのダム決壊後の写真。)

Redox.

大学という新しい環境で視野が広がっていったのですね!
いろんなことに参加して掛け持ちしてしんどくはなかったのでしょうか?

小西亮

しんどくはなかったですね。
ただサークルや学生団体に途中で飽きてしまうわけですよ。

僕は、飽き性だと思います。
あんまり群れることが好きではないので、
いろんなところに入って俯瞰していました。

たとえば、オレンジデイズ的な学生っているじゃないですか?
サークル入って、仲間意識の高い学生。
そういうことに微塵も興味がありませんでした。
群れているやつを見ると片腹痛いわってなってしまう。
(小西さんの心の声:ちょっぴり羨ましかった…(笑))

週間マガリも、常連でわいわいというよりか
毎日店長が替わるので、次から次へといろんな人が来る。
そういうことに興味があるんですかね。

就活生、コニシ。

Redox.

マガリのルーツは大学にあったんですね。
就活はしていたんですか?

小西亮

はい。
大学3回生が始まると同時に、
企業のセミナーや説明会に参加していきましたね。

“意識高い系”就活生だったので、
いろんな企業にいけるという楽しさにハマりました。
サークルの新歓感覚で。

そしたら気がついたら、300社の企業のセミナーや説明会に参加していました。

とにかく何も考えずに行きました。
他大学生と仲良くなりたいなぁ…とそんな軽いノリでしたね。
ただ、軸がなかったので、一つに決められなかったのです。(笑)

Redox.

300社!?
興味のある業界は見つからなかったのでしょうか?

小西亮

就活という区切りの中で、最終的にやりたい分野がありました。
それは、
ヒトとヒト、ヒトと仕事をつなぐといった仲介の分野です。

僕は“キラキラ系”なんで、そういう仕事をしたいなって思いました。
そして、思いついたのは人材業界でしたね。

でもどこの会社もビジネスチックというか、
求人広告や人材業界って、見れば見るほど黒…おっとこれ以上は。
(小西さんの心の声:もちろんちゃんとした会社もあるのは言うまでもなく。)

なので、就活の中では自分のやりたいことはできないなと思うようになりました。
そこで、
じゃあ自分で考えたアイデアでやったらいいんじゃないかなって。

ちょうどその頃に、シェアハウスとかコミュニティスペースとか流行りだして、
なんとなくおもしろそうだなって思っていました。

その中で、一番いい仕組みって何かなと常に考えていましたね。」

Redox.

就活は途中でやめたのでしょうか?

小西亮

結局4回生の最後くらいまではやっていました。
すると、最後の最後に、行きたい会社と出会うことができました。

そこは、就活生向けにベンチャー企業のみを掲載している求人広告の会社でした。

リ◯ナビやマ◯ナビが掲載しているような企業ではなく、
こんな面白いベンチャーもあるよっていう紹介の仕方で、
そういう切り口で学生を繋げるのっておもしろいなと興味を持ちました!

そこですぐに応募したわけです。
ep33-3
(就活中(?)の様子がTVに映る)

ダークサイド、コニシ。

Redox.

最後まで就活をすることで行きたい企業が見つかったのですね。
結果は、どうでしたか?

小西亮

それが最終面接まで行きました。
かなり気合を入れて受けていたので、最終面接は余裕で受かると思っていました。

そして、なんと最終面接は女の子と一騎打ち。
向こうは滑り止めみたいな適度なやる気。

こっちは本気なわけじゃないですか?
ここの会社しか行かへん!!という感じですよ。

でもあっけなく負けました。笑
しかも酷いのが、結果待ちしているときに
Facebookを見ていると、そこの社員と内定者の女の子がピースして
「内定確保!!」という写真付きの記事を見つけたんです。

…なにこれ……
はい。しばく!!!

となり、
これはもう就活なんか辞めたろと。
これだけやっても、この結果かよみたいな。
これがきっかけで、完全に社会は敵にまわすって決めました。(中二病ですね笑)

ダークサイドの始まりですよね。
ep33-4
(ダークサイド・コニシ誕生)

ニート、コニシ。

Redox.

そこから大学は卒業したんですか?

小西亮

卒業はしていません。
就活浪人の制度を使って、1年延ばしました。
5年生突入です。(笑)

そこで、いろいろと動きましたね。
なんかやってやろうとメラメラしていました。
でもそれも漠然としていて、何をしたらいいのかなと。(笑)

“場づくり”がしたくて、いろんなところに視察していくけど
どれもこれも何か物足りない。

いろんなヒトと出会える
と言っているのに内輪のノリ全開やんみたいな。

そんなこんなで無駄に時間だけが過ぎていってダラダラしていました。
大学も単位は取っていたので暇なんですよね。

Redox.

そこから何かキッカケになるようなことはありましたか?

小西亮

ニート同然で、腐っていたんですけど
ついに、その年の末に運命のお店と出会いました!

それが“日替わり店長”のお店です。

Redox.

日替わり店長…?

小西亮

はい。
この仕組みがめちゃめちゃ面白いんですよ。

僕は内輪ノリが好きじゃないんですけど、
自分でお店を運営すると、どうしても同じような人が集まるじゃないですか?

20代が運営したら20代が、
起業家が運営したら起業家が、
アーティストが運営したらアーティストが、
どうしてもそうなってしまう。
もちろんそれも悪くないのですが、僕の考えではなんか違うなと。

そこで目をつけたのが日替わり店長のお店です。

日替わりなので、主婦が店長をやることもあれば、学生もやる。
もちろん起業家の方もいれば、お坊さんもあり。

たった1つのスペースに多種多様な人が集まってくる。
この仕組みすごいな!!って感動し、すぐオマージュ(パクろう)と思いました。

今でもそのお店は梅田から近くの中崎町にあります。

そこからさっそく日替わり店長のお店を立ち上げようとしました。
最初は30万円くらいでいけるかなと思っていたのですが、
調べていくと店を立ち上げるのって何百万円もかかるってことが発覚。
驚愕ですよね。

その当時、同期で会社員をやっていた友人に、
お店立ち上げの話をすると、俺もやりたいってなったんです。(笑)

しかし、2人の貯金を合わせても100万円には到底届かず。(笑)
一度お店のことは置いといて、お互いに100万円貯めようという話になりました。

社会人、コニシ。

Redox.

どのようにお金を貯めようとしたんですか?

小西亮

とある広告代理店に就職しました。
半年くらいで資金を貯めようと思っていたので、給料がいい広告代理店に入社しました。

面接ではまぁーーーーーー盛りました。
僕がFacebookでプロモーション的なことをすると、基本的に10000シェアくらい余裕ですよとか。
実際は1度そうゆうことがあっただけ。
バーを経営してるんですよとか…(実際は日替わり店長。)
間違いなく日本で一番盛ったと思いましたね。
まぁそれで受かったんですけど。
ep33-5
(社会人時代のコニシ)

小西亮

最初は結構舐めていて、半年経ったらお店を立ち上げ、
それと同時並行で1年くらい会社員も続けようかなと。

でもその会社がすごくいいところで、1年もおったら辞めることができなくなると確信し、
わずか2ヶ月で退職しました。(笑)
近くの公園で上司に土下座しましたね。

社員さんもいい人で、高給で、仕事もいろいろさせてくれる。
一般的な就職目線で言うと、勝ち組なわけですよ。

ただ僕はそこでまったくブレなかったですね。
やりたいことも決まっていたので、天秤にかけても比較にならないんですよ。

会社員としてどんなに待遇が良くても興味がない。
未練はまったくなかったんですけど、会社の人には本当に申し訳なく思っています。

あんな大ボラ並べて入らせてもらったのに。
まぁその嘘も入社3日でバレていましたけどね。
エクセルもろくに使えず怒られました。(笑)

2ヶ月で辞めてからは、プールで監視員やジャズレストランでバイトをして
お金を貯めました。

相方はというと、お金に無頓着なやつだったので、コチラが100万貯めたのにも関わらず、10万円しか貯められていなかったんですけど。(笑)

ep33-6

(プールの監視員。その鋭い瞳で、子どもたちを危険から守る。)

編集長、コニシ。

Redox.

ついに念願のお店をオープンできたんですね!!

小西亮

はい!
週間マガリ、爆誕です。

週刊マガリ

Redox.

ずっと気になっていたんですが、
“週間マガリ”という名前の由来は何ですか??

小西亮

お客さんからは、僕の性格が曲っているからマガリっていうんじゃないかってよく言われます。(笑)
正確には、場所を“間借り”するところからきています。

そして週刊ジ◯ンプや週刊マガ◯ンのように
週間を通していろんな連載(お店)があるということで、
週間マガリにしました。ドヤ
案外誰も気づいてくれていませんが(笑)

ep33-7
(週間マガリのメニュー表)

Redox.

それで肩書きが編集長なのですね!
バーテンダーとはまた違うんですか?

小西亮

もともとバーや飲食店には興味ありません。
なので、立ち上げた当初は飲食業界の人に、経験もないのにバーをやるのかと叩かれました。(笑)

でも僕がやりたいのは、日替わり店長のお店。
バーや飲食店は所詮ツールに過ぎません。

なんやかんやで2年4ヶ月も続きましたしね(笑)

そもそも、経営戦略のようなものには興味はありません。

よく、なんちゃらコンサルタントみたいな人に
この仕組みを褒めてもらうんですよ。
多店舗展開したら儲かるよみたいな感じで。

でもそんなのに興味ないので。
ってかめんどくさいっていう。(笑)

Redox.

ではお店を経営する上で意識してることってありますか?

小西亮

今って人と人が繋がる場所が流行っているじゃないですか?
でもそういうのって内輪ノリが多いし中身がない。

なので僕が意識しているのは、
そういうものに対するアンチテーゼみたいな、
マガリこそ本当の意味で人が集まっているぜというところの実現がコアにあります。

場作りを意識高げに言ってるやつにかぎって、
それ“ファッション”場作りなんじゃないかなって思うわけです。

世間的に、場作りやコミュニティスペースが流行っているから
女子にもてるためにバンドやるかのような感覚で、
やっているんじゃないかって思っていて、
そいつらがキラキラしたこというわけじゃないですか?

あぁ気持ち悪いなっていうことで、
こっちはまともなことをやっているつもりです。(笑)
ep33-8
(勤務中の様子。あだ名は“音速シェイカー”。)

野心家、コニシ。

Redox.

これからの野望ってありますか?

小西亮

最近って単純に面白いことが少ないなって思っていて、
いろいろある割に、だいたいブームの後追いだなと。

そういうではなくて、単純に面白い場作りやイベントをやりたいなって思います。

なので、マガリはそのうちの1つ。
手始めみたいな。

今度マガリが主催する
“恋人いないいないバー”のような
今までになかったようなことをどんどんやっていきたいです。
ep33-9
(前代未聞。恋人イナイイナイバー。)

小西亮

現在までに、700回くらいのお店をやってきて、
このスペースじゃ収まりきらない企画があるんですよ。
その1つがイナイイナイバーです。

そういうのを形にしていけたら…

マガリで実験的にやってきたのをどんどん拡げる。
他のスペースに比べても、企画の数は段違いなので(笑)

Redox.

2年ちょっとで企画数700は圧倒的ですね。
ここまで、続けることができている小西さんのモチベーションって何ですか?

小西亮

マガリって僕が運営しているというよりかは
何百人もの店長が共同で主催しているっていうイメージです。

なので、僕が上から目線で経営しているというよりかは、
しがない管理人としてサポートをしているだけです。(笑)

みんなで創っているっていうところが一番のモチベーションですね。

従来のいわゆる組織とはまったく違う仕組みじゃないですか?

主役が何百人いる、社長が何百人もいるっていうイメージなので、
誰が上で、誰が下っていうのもない。

店長もみんなフラットで、威張るやつもいません。
かなり居心地はいいですね。(笑)
ゆとり起業家の僕にはピッタリです。

Redox.

では、経営する上で苦労することは?

小西亮

毎月何かしらトラブルがあることですね(笑)

うちは本当にいろんなジャンルの人が集まる場所なので、
価値観の食い違いで、お客さん同士が衝突してしまうことはあります。
それもある意味狙いなんですけどね。
仲良しごっこよりかは面白い。

あとはマガリあるあるなんですけど、
学生と主婦、ギャルとお坊さんがカウンターで隣になることがあるんですよ。
他のバーではそんな光景あまりないと思いますね。(笑)

そこをいかに調整するのかがすごく難しいです。
それと同時に、他にはないおもしろさだと思いますが。

10年後のマガリ。

Redox.

それでは最後の質問です。
10年後、マガリはどうなってると思いますか?

小西亮

えっと…わかりません。(笑)
将来展望とか来月もないです。(笑)

でも、このお店は続いていると思います。
ここはあくまでも拠点で、ここからいろいろ派生していくところなので。

今の頭で10年後のビジョンを描くより、
マガリを運営していう上で、
常に最善の選択をしていく。
おもしろいの発見した!!というのを継続していきたいです!

あとがき

浪人、大学時代の活動、就職活動…と様々な経験をしていく中で見つけた“場作り”をしたいという気持ち。

現存する“場作り”に疑問を持ち、
本当の“場作り”とはなにかを探しだす。

納得できるものを追求し続け、

《単純に楽しいと思えることをしたい》

この理念を基にできた週間マガリを創った。

自らをゆとり起業家と名乗る小西さんは、
大きな野心を持ち、
本当の“場作り”に近づくために日々いろんな企画を考えている。

一見、ゆるく見えますが、
どうしても叶えたいと
野心を貫いていく小西さんは、
ストイックなカリスマ起業家でした。