今回は、コワーキングスペース”ROUGH LABO”を運営している山本 宝さんから刺激をいただきました。

心も身体も健康になるコワーキングカフェをクラウドファンディングで立ち上げた山本さん。

大学卒業後、人材業界でお仕事をしていた山本さんは、起業の道に進むことを決意。
人と違う道を選択するも、大きな壁が立ちはだかりました。

うまくいかない時を、どのようにして乗り越え、現在に至ったのでしょうか?

そこには、山本宝さんの想いがありました。

山本 宝Takara Yamamoto

「心も体も健康になる場所」ROUGH LABOを開業。
若手女性を中心に「働き方を自由に」というコンセプトのコワーキングスペースの開業資金をクラウドファンディングで集める。達成率318%!105名から95万円の調達に成功する。現在は、講演や新事業の立ち上げに取り組んでいる。

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趣味は卓球

Redox.

現在、起業をした山本さんは、昔からリーダーをすることが多かったのでしょうか?

山本 宝

多い方でした。
ただ、いわゆる”THE リーダー”という感じではなく、いじられキャラですね。
私が任命はされるけど、周りがしっかりしていて、リーダーらしいことはしていませんでした。(笑)
そういうポジションが多かったです。
実は、昔から卓球をしていました。
全国大会にも出場するくらいのばりばりの体育会系でした。
地域的に、卓球しかやることなかったっていうのもありますが。笑
クラブスクールにも通い、毎日スポーツ一色でしたね。
高校では、卓球好きな人を集めて、盛り上げましたね。

Redox.

大学でも卓球に熱中していたのでしょうか??

山本 宝

大学では、とにかく人生観を広げることを目標にしていました。
小中高と人生のレールの上を歩いてきた感じがしていたんです。
なので、大学では、一生懸命動いてみようと思いました。
ダンスサークルに入って、サッカーサークルのマネージャーをして…
空いた時間は、アルバイト。
塾講師、すき家、ユニクロ、ミスド、barなどでバイトをしました。
物事の裏側をみるのが好きなんです。
たとえば、すき屋の牛丼はどうやってすぐに提供されているのか、ユニクロはなぜ忙しいと言われているのか、ミスドのドーナツはどうやって作られているのかなど物事の裏側を知りたい気持ちがありました。
多分、好奇心が強いんです。

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大学卒業後は、人材業界でOL

Redox.

社会人になってどういうお仕事をされていたのですか?

山本 宝

転職のお手伝いをする会社で、正社員の転職に関わる仕事をしていました。
組織にどんな人材が必要かを聞いて、また転職者の希望を聞いて、マッチングさせるというのが主な仕事ですね。
もちろん、ただマッチングだけではなく、年収交渉を行い、人や企業の未来についても考えていて、やりがいがありました。
いろんな職種の方にも出会えて、様々な人や会社を見れることも毎回勉強できました。

Redox.

就職当時から起業する気があったのでしょうか?

山本 宝

全くありませんでした。笑
“社会”がどういう世界か分からなかったので、“社会”や“社会人”はどういうものなのかと好奇心があった感じですね。
実際に入ってみると、仕事のやりがいは感じましたが、その分忙しかったですね。
ただ、その会社は、年に3回10連休を取れるんで、長期休みの時は、海外に行って息抜きをしていました。

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(学生時代から、年に1度は海外旅行に行く山本さん)

海外旅行の帰りがきっかけで

山本 宝

社会人2年目の時に、転機がありました。
スペインからの帰りの飛行機の中で、ふと今後のことを考えたんです。
日本って、なんで定時に出社して、遅くまで働いて、そして時間に細くて…
ヨーロッパの生活を見て、改めて固定概念を捨てようと思ったんです。
帰国してから、興味のあることに反応して、それをとことん追求しようと思いました。
土日休みは、東京の経営者パーティーに参加してみたり、起業家が集まるイベントに参加してみたり、話をしてみたい人に会いに行ったりしました。
同時に、自分のやりたいことをリストアップしていきました。
やりたいことがたくさん出てきて、「30歳までどうやって生きて行くか」をまとてみたんです。
その時に、「今、会社を辞めないと私がしたいこと実現しない!」と気づきました。
でも、これまで歩いてきた人生のレールと違っていたので、別のレールを歩くことが心配ですごく葛藤しました。

Redox.

親に相談しましたか?

山本 宝

してないですね。笑
反対するだろうと思っていたので、腹を括った後にと決めました。
辞めることが決まってから報告したので、反対する余地もなくって感じ。
最初はびっくりしていましたね。笑
自分が中途半端な状態で相談していたら、絶対今の状態から遠ざかっていた気がします。

Redox.

葛藤していた時期に、決意ができたのはなぜでしょうか?

山本 宝

周りに起業している仲間や相談に乗ってくださった方がいたからです。
「絶対できる!」と自分に何度も言い聞かせました。

IMG_6138(大きな転機となったスペイン旅行。)

コワーキングカフェを選んだ理由

Redox.

なぜ、起業をする形がカフェだったのでしょうか?

山本 宝

昔から、人が集まる空間が好きだったので、人に関わることがしたいなと漠然と思っていました。
でも、起業しようと思ってから、いろんな起業の世界を知る度に、
「なんだ!この世界は!こんなおもろい人たちが世の中にいるのか!」と気づくことばかりでした。
自分の人生を生きている人がたくさんいて…
この事実を私だけではなく、もっと世の中でシェアしたいと思い、私もまたその一員になりたいと思って。
じゃあ私にできることってなんだろう?ということを考えた時、起業家たちが集まるカフェを思いつきました。
そこで、いろいろ調べていたら、コワーキングというジャンルに出会って、コワーキングカフェをやろうと決意。
決めてから、辞職届けを出しに行きました。

Redox.

思い切って仕事を辞めてからどういうことを行ったのでしょうか?

山本 宝

まずは、資金を集めると同時に、手に職をつけたいと思い、美容院でヘッドスパを始めました。
他にも派遣に登録して、何個か仕事を掛け持ちしながら資金を集め、3ヶ月で100万円集めることができました。
もう必死でしたね。笑
そこから、事業計画書を書いて、国金から約340万円借りることができました。
出会った起業家の方にいろいろアドバイスをいただいて、飲食経営の基本も教えていただき…
ようやくほとんどの準備ができた時に、親に伝えたんです!

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親の反対

山本 宝

でも、両親がカフェの場所を下見に来た瞬間に「絶対やめてくれ」の一言でした。
田舎に住んでいる両親だったので、心斎橋(大阪の中心地)に対しての抵抗感がすごかったんです。
説得しようと思いましたが、親の目は本気で、何を言ってもダメの一点張りでした。
「親の反対を押し切ってまで起業は違うだろ」と言われてしまいました。
そして結局「わかった、辞める…。」という決断に至りました。
親の反対だったとはいえ、必死でお金を貯めて、いろんな方を巻き混んで、場所も用意していたので、精神的にきつかったですね。
魂が抜けてしまった感じです。

Redox.

そこから、どのようにして行動したのでしょうか?

山本 宝

そこから、友だちとセブ島に行って海でぼーっとしました。
「あぁ。OLに戻ろうかな」って。
でも辞める時に、
キラキラしながら、
「私はやりたいことが見つかりました!」と言って辞めたことを思い出して、
まだ、諦めたくないと。そう思ったんです。
帰国してから、声をかけてくださった女性社長の元で営業をすることにしました。
そこから少しずつ自分を取り戻していって…
もう1回チャレンジしてみよう!と気持ちを切り替えました。
そんな時に、ここの場所(ROUGH LABOのスペース)で運営者を探していることを知りました。
私が起業したかったことを伝え、カフェのことを提案してみたんです。
結果、資金を集める際にクラウドファンディングを用いて、今までお世話になった方にも自分の活動を見てもらおうと考え、自分の想いを発信しました。

クラウドファンディング
インターネットを通してクリエイターや起業家が不特定多数の人から資金を募る。群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語で、製品開発やクリエイティブ分野などで利用されることが多い。

実際のクラウドファンディングを行なった時のURL

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(心に溜め込んだ想いを語り合えるROGUH LABOの中。)

Redox.

1回反対されたのに、もう一度やろうと思ったのは、なぜですか?

山本 宝

なんでしょうね。笑
世の中で誰かできている人がいることは、前例があるってことですよね?
なので、私もできると思っていました。
カフェを経営している女性がいるなら、わたしもできるって。
「できるまでやろう」という考えですね。

Redox.

ROUGH LABOではどういうカフェにしていきたいですか?

山本 宝

ROUGH LABOでは“新しいことに挑戦したい人たちが集まる空間をつくる”ことを目指しています。
研究所という意味を込めています。
ここから、おしゃれなカフェが生まれるかもしれないし、変わったビジネスが生まれるかもしれないし、まだまだ新しいものが生まれると思っていて、ワクワクしています。
また、私も一緒になって、ここで同じように起業しようと考えています。
みんなで、「こうなったらいいよね」とサービスについて話し合ったり、人と人をマッチングさせたり、共催でイベントをしたり…
今後はもっとこういうことをしていきたいですね。
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(新しいプロジェクトに向けて、異業種の方が話し合う。)

Redox.

最後に、山本さんが伝えていきたいことを教えてください!

山本 宝

自分が本当にやりたいことを楽しみながらやってほしいことです!
私自身、もがいていたときに自己分析を繰り返して分かったことは、
結局私は親に認めてもらうために、生きてきたんだと。
レールを外してみることは、本当に精神面でも大変なことだと思うんです。
ただ、人生は1回。
特に、20代前半なんて貴重なんだから。
どうしてみんなはこの貴重な時間を使ってネガティブな会話しているのかなと思います。
自分から楽しいことしたらいいのにって。
…と思いますが、
それだと口だけになってしまいますよね?。
私に何ができるか考えたときに、同じように悩んでいる人に、自分の経験を還元していきたいですね。
まずは、自分が楽しもうと。もっと。

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あとがき

 

子どもの頃から、ムードメーカーであった山本さん。

好奇心が強く、物事の裏側を見ようと思い、大学卒業後は就職。
ある日、長期休暇の旅行後、自分を見つめ直す。

人生設計を行い、「このままじゃ、あかん!」
と気づき退職。
起業するために死ぬ気で働く。

ただ、起業はそう簡単にはいかない。
不安と葛藤し、何度も立ち上がり、
クラウドファンディングで掴んだROUGH LABO。

人生1回きり。
自ら、人生のレールをつくっていき、人生を楽しむ。

人を惹きつける山本さんは、女性として、人として、輝いていました。

これからのご活躍に期待しています!